ではALLNBA1st のフロントコート3名です。
【ALLNBA 1st フロントコート】
◆ケビン・デュラント(初)
史上最高クラスのスコアラーが、意外にも初の選出。
色々と話題に事欠かない選手ではあるものの、本企画はGSW移籍の後に始まったものということで、
なんだかんだと他の話題に押し込まれていた模様。
そんな中21-22シーズンは、ケビン・デュラントに対して最大の攻撃を撃ち込む形で終焉を迎えたのだ。
・【悲報】GSWを2回の優勝に導いたケビン・デュラント 在籍前後でのGSWの優勝により揶揄されてしまう
GSWの優勝によって、
ケビン・デュラントがハリバンやウィギンズであってもGSWは優勝できた、ということが証明されてしまった。
それも、自身がスイープ敗退したBOSに対しての完勝という結果をもって。
そしてカリーは文句なしのFMVPを受賞。
優勝後に発せられたカリーやドレイモンドの、KDに対しての謙虚な発言も、
「バスライダー」と揶揄したバークレーの発言をより際立たせてしまう、皮肉な流れを加速させてしまったのだ。
それでも、彼にとって辛い事象が続いた状況であってもなお、
20-21シーズンで足先ひとつ違っていたら優勝もあったBKNと、彼自身の実力は揺るぎないものであり、
彼がBKNを優勝に導きさえできれば、レガシーを残すことができれば、
彼自身の評価を覆すことも可能であり、またそれを可能にできるチームでもあった。
しかし、彼は禁断の魔術に手を染めてしまう。
・ついにケビン・デュラントがチームにトレード要求…そんな中ネッツはロイス・オニールを獲得
突然のトレード要求。
しかも4年も契約を残した状態での前代未聞のムーブ。
さらにトレード要求希望のチームがPHXやMIAときたものだからさあ大変。
「バスライダー」はかわいいもので、「タダ乗りバス野郎」、「バスジャック野郎」と、
界隈は大荒れに荒れた。
・BKN:トレードにはAS級2人は欲しいです⇒わかる KD:PHXかMIAがいいです⇒まぁわかる KD:MIAの主力は残して下さい⇒ファッ?!
しかも、移籍先の主力は確保しておいて欲しいと、驚愕の要求まで付随したものだからさぁ大変。
当然BKNは強気のアセットを崩さないため、
次々と瓦解していく希望チームたち。
そして次々と現れる獲得候補のチームたち。
さらにKDはマークスGMとナッシュHCと自分を天秤にかける要求までしてしまったものだからさぁ大変。
・ケビン・デュラントがネッツのオーナーに、マークスGM&ナッシュHCと自分のどちらを選択するのか話した模様
そしてついに、彼は2か月にも及ぶ大暴れの末、残留という道を選んだのだ。
BOSのブラウンなど、トレード対価となる選手やFA市場に大きな傷を残して。
後年のNBA史において、この流れは「ケビン・デュラントの乱」といった呼称をされることだろう。
それでもなお、オフシーズンのラストスパートのみという要素をもって、MVPには選出できず(白目)。
◆アンドリュー・ウィギンズ(初)
GSW優勝の立役者となった、元ドラ1が選出。
MIN在籍時から潜在能力を期待され続け、時折覚醒しては期待を裏切る。
そんなシーズンをずっと続け、チームもプレイオフすら出られない。
この選手が新天地のGSWで、勝者のレガシーを全身で享受した結果、
このような結果をもたらそうとは誰も思い描かなかったかもしれない。
良い意味で決して1番手にはなり得ぬ安定した得点力、献身的なリバウンド、
そして覚醒したのは皆が期待していたオフェンスではなくディフェンスだった。
その全てがGSWにフィットし、BIG3にも引けを取らぬ貢献度でウィギンズはチームを引っ張り続け、
ファイナル制覇という偉業を成し遂げたのだ。
CFでの、ドンチッチ相手に見せたポスタライズダンクが胸を熱くさせたのも記憶に新しい。
ただそれだけでは本ランキングの1stには選ばれない。彼にはおいしいネタ要素も内包されている。
◆オールスター1st選出
・NBAオールスタースターター発表 GSW アンドリュー・ウィギンズと、MEM ジャ・モラントが初選出初先発に
この時点でウィギンズが素晴らしい成績を残していたのは間違いなかったのだが、
西のフロントコートの層が薄くなっていたことが幸いし、まさかのスターター選出。
これには違和感を覚えるファンが続出し、オールスタースターター(笑)と揶揄されてしまう。
シーズン後半戦のスタッツが伸び悩んだことも影響してしまい、
「オールスタースターターは早すぎた」「MAX高杉!」と手のひらを返される始末に。
おそらくMINのウィギンズならここで終わっていたかもしれないが、
この低迷があってこそ、プレイオフでの覚醒がさらに輝いたのだと思わざるを得ない。
ファイナルが終わった時、MAX契約を高いと思うコメントは消え失せたのだから。
◆収束力の高さ
ウィギンズといえばコレだろう。
彼の平均得点はレギュラーシーズン17.2点、プレイオフ16.5点と、非常に安定している。
チームのサードオプションとしては悪くない数字ではあるが、
MAXに相応しいかというと微妙、そんな数字だ。
彼はどんな試合であろうと、この17点あたりに収束する力があまりにも強い。
前半で15得点!>これは覚醒か?!>終わってみたら18得点で収束かよ!
みたいなことがザラにある。
その結果、前半好調=後半は落ちる、前半不調=後半は巻き返す
と言った具合に、収束を逆算されて観戦されてしまうという新しいスタイルを生み出してしまったのだ。
こういった草の生える要素こそが、MINでは物足りないと言われ、
反面GSWにとっては重要なピースとなったわけだから、
GSWというチームの適材適所感は凄いと言わざるを得ない。
ちなみに八村も13得点あたりへの収束力が高いとされているプレーヤーだが、
ワンチャンウィギンズになれる素養があるのかもしれない。
まぁウィギンズになれた所で、所属がWASだと意味がないのですが。
◆ラッセル・ウェストブルック(4年連続4回目)
ブルさんはポイントガード? よ く わ か り ま せ ん
前人未到、あのカズンズでもなし得なかった4年連続の受賞となった。
WASをプレイオフに導いた実力を評価され辿り着いたLAL。
レブロン、ADとともに構成されたBIG3だったが、
結成するにあたってのロールプレイヤー放出に対しての否定的な声がそもそも多く、
BIG3に対しての期待値も高くなかった。
それでもラスならなんとかしてくれる!という願いを込めたシーズンだったが、
そんな願いはロサンゼルスの地に届かなかった。
ゲームの注目度自体は毎試合高く、
ラスの熱いプレイはWAS以上にコメントを賑わせはしたのだが、
もちろんWAS時代のようにトリプルダブルを連発などできず、
ボールを持つ機会も減り、
トランジションで走ってくれる選手も多くない、
そんなチームにおいてはラスのターンーオーバーとディフェンスの粗さだけが目立ち、
低迷の主要因としてやり玉に挙げられてしまった。
それでも、時折見せる全盛期のような輝きや、
どんな時でもフルスロットルで戦う姿勢は、未だに多くのファンの心を掴んで離しておらず、
試合で活躍した際の盛り上がりも尋常ではない。
NRTG(ネタレーティング)No.1選手の称号は伊達ではなく、
シュート一本打つだけで湧き上がる、そんな選手は他のどこにもいないのだ。
どうか新シーズンにおいては、ファンの手首を破壊してくれることを願ってならない。
最終回は1stのバックコート2名と、MVP選出です。
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